15秒の勝負
きのうはCMナレーションのお仕事でした。
具体的な商品名などはまだ言えませんが、今回はゲームソフト
のCM。
野球のゲームソフトということで、中継風のCMでした(一応、解説者役もいる)。
初めは実写、最後はゲーム画面という作りなんだけど、
ファーストカットは、なんと”千葉マリンスタジアム”
なんか縁を感じました。
満員で、しかもややモヤがかかっていたということは、
もしかすると2005年日本シリーズの濃霧コールドのときかもなぁ・・・
なんて思いつつ、収録し始めたわけだけど、
CMにおける実況と、普通のスポーツ実況は、似ていて全く非なるものということを、
カルピスソーダの時に続いて実感。
流れに乗って素直に感情を表現していけばいいスポーツ実況と、
無理やり想像力をかき立て「実況する」CMナレーション。
もちろん想像力を駆使するというのは、
ナレーションすべてにいえることでもあるのだけど、
一番、難しいのは、普段の中継では、そこは力入れないでしょうというところまで、
声を張って、テンション上げてしゃべらなければいけない部分。
例えば、(今回はこんなコメントはありませんが)
「解説の○○さん、ここはどういきますかね?」なんてところも、
わくわく、どきどきしている雰囲気を出しながら解説に振らないといけない。
実際の放送では、冷静に解説に振るケースのほうが多いと思うけど、
CMはデフォルメ、インパクトを与えないといけないので、
普段やっている通りにやると「もっとテンション上げてくださーい」なんてNGになってしまう。
そう、ものまね芸人が対象をデフォルメする感じ。
本物の五木ひろしが、あんなにこぶし
を握り締めて低い姿勢で歌うわけでなく、
織田裕二の「キター
」が、あそこまで鼻にかかった声でもないように、
実況アナのものまねをしないといけない。
これが「本職」には逆に難しくてねぇ。
まず、自分の実況スタイルや実況哲学を崩すところから始めないと、
うまく行かないんだよね。
と、いいつつ完成したものを聞くと「自分」なんだけど(笑)
さらにそれを15秒の中に押し込まないといけないので、
これがまた至難の業(あっ、もちろん、ただ15秒に収めろっていうだけなら簡単だけど)
同じ15秒CMでも、ゆったりムード、コメントが一言なんてCMは、
思いっきり工夫をこらしたり感情こめたりできるけど、
実況風の場合、間を空けて体制を立て直す時間がないので、
(最終的には部分部分録り直しもありますが)
どうしても突っ走りがちになってしまう。
普段のナレーション原稿ではできる緩急強弱高低も、
息継ぎが重要な要素だということを改めて実感するわけです。
そんなわけで、何のCMかわからないままお話しましたが、
確か2月下旬にはどこかでお目にかかれると思うので、
見たら「これのことか」とニヤリ
と笑ってください。
| 固定リンク | コメント (0) | トラックバック (0)
